中丸 一彦さん・真理子さん (池崎町)
- ようこそ高階へ
- 2018-03-19
ニューヨークより池崎町に移住された中丸一彦さんと奥さんの真理子さんです。
高階に住むきっかけは
一彦:生活を日本に移そうと思っている時、知り合いの画家さんの実家(田鶴浜)が空き家なので使って下さいと言われ下見にきました。でも広すぎて管理が大変だと思いあきらめました。その日のうちに市役所の空き家バンクでいくつか紹介され、今住んでいる家にたどり着きました。
真理子:この家を見た時、すぐに気に入りました。家の中は暗かったけどその時だけは明るく感じました。家霊が私達を気に入ってくれたのかしら。
一彦:魚釣りが好きなので釣り場がたくさんあるこの土地が気に入りました。
アメリカに行ったきっかけは
一彦:昭和26年~30年、私が小学生の時、東京の中目黒に住んでいました。いつも遊んでいた広場が金網で囲まれてしまい進駐軍指定のアメリカンスクールとなりました。その中は自分達と同年代のアメリカの子ども達が遊んでいました。当時、日本では野球のグローブを持っている子はいませんでした。でも、そこでバットやグローブも十分あり、使った後はほっぽりぱなしの世界でした。
それに夕方、日本は早々に電力不足のため停電してしまいます。でもアメリカンスクールや占領されたビルではこうこうと明かりが点いていました。子どもながらに戦争に負けるということはこういうことなのか、アメリカとはどんなすごい国なのだろう。行ってみたいと思いました。大学卒業後、すぐに渡米し2~3年のつもりが49年住むことになってしまいました。
真理子:姉がニューヨークで絵の勉強をしていました。夏休みに遊びに行ってホームパーティで今の夫と知り合い、罠にかかってしまいました。日本で仕事をしていましたが結婚後はニューヨークで住むことになりました。
高階での生活はどうですか
一彦:歩いている子ども達が元気に挨拶してくれるのが気持ちよいです。ここに来て毎日が楽しくてありがたい。人間に戻れたような気がします。空気、風、人の気持ち、元気なおばあちゃんの姿を見ているだけで幸福を感じます。
真理子:ここに来て都会にはもう住みたくないですね。先日、東京で仕事をしている甥っ子が遊びに来ました。私達と同じくここの風景が大変気に入ったようでした。田舎にあこがれている人がたくさんいるので来年からはここに沢山人がやってくると思います。